いざ大阪へ
私には歩きお遍路は無理です。
朝4時45分ユースホステル出発。フェリー乗り場に向かって歩きます。2時間歩いてフェリー乗り場まで4キロ、徳島駅まで900メートル。迷わず徳島駅を選択。バスで大阪に行く事にしました。結果的に大阪のど真ん中梅田に到着。お墓とお寺参りを無事終わったのですが足が痛い。小指に違和感。やはり歩くのは大変です。歩きお遍路を尊敬します。
天神橋商店街を久しぶりに歩いたら賑やかな事。歩いていて楽しくなる。大分から徳島まで商店街を見て来たけどシャッターが閉まりガラーンとしていた。人が居ないと駄目なのかなー。人が多過ぎも疲れるしねー。
これから先の工程は人も車も多いから慎重に行こうと思います。
室戸岬から東洋町 60キロ
朝一番で昨日通り過ぎた津照寺と金剛頂寺を目指す。25番津照寺、階段がずーっと上まで続いている。どーと汗がでた。26番金剛頂寺、こっちは山の頂上。お遍路さんが乗った車がスイスイ通り過ぎる。車で行くのって有り難みが有るのかなあーと負け惜しみを言う。室戸岬の先端に24番最つみ崎寺がスカイラインの頂上にある。凄い傾斜を考えるとぞーとする。遍路道があるけど歩き遍路さんが言ってた魔の山とは此の事だったのだ。諦めて前へ進む。今日は歩き遍路さんを4人見た。50、60代位の男性が3人と初めての若い外人青年お遍路さんに逢った。黙々と歩いていた。今日は日曜日なので海水浴場はごった返していた。静と動。疲れた。白浜キャンプ場の隅っこの人が居ない所でテントです。
高知から室戸岬 80キロ
炎天下34度はあるだろう体が火照る。
都会の近くの国道は車の通行が激しく歩道側をガタガタと走る。安芸近くに自転車道が走っていて林の中や海岸沿いを快適にはしれた。10キロ位だろうか、ドイツの自転車道には負けるけど日本でも頑張っている所があると嬉しくなる。しまなみ海道が楽しみです。
足摺岬で逢った歩きのお遍路さんが愛媛県に入ると遍路道が大雨のせいで通行止めになっていてリタイアしたとメールが入った。
この炎天下国道を杖を突いたお遍路に出逢うが大変だとつくづく思う。自転車だと80キロ位ならなんとかいけるが、歩きで30、40キロが限界と聞く。車だと10分の所が自転車だと1時間、歩きだと3時間はかかるだろう。出逢うお遍路さんは年配の方や青年、夫婦で歩いてる方もあり、途中で夫婦喧嘩しなければ良いのだけどと我が事のように心配する。
それぞれが人生を抱えて真剣に歩いてるのですね。怠け者の私は山の中腹に見えるお寺をみるとパスです。自転車を引きながら登るの出来るだけ避けたいです。しかし今日泊まるホテルは室戸岬の小高い山の上にあり、高知から80キロ走った身にはつらいけどベットと飯が待っているので足を引きずり登るのでした。
中土佐 久礼の道の駅から高知
岩本寺から山を１０キロ下り降りた所に久礼という町が有る。道の駅中土佐が漁港の中に広がっている。普通の道の駅とどこか違う。突き当たりに女子が喜ぶスイーツの店。こだわりのパン屋さん。
漁師が運営しているのだろう魚介類が豊富なお食事処。地元の農産物を売っている建て物にはいるといか船頭というこじんまりしたお店があり惣菜が置いている。よく見るとイカが食べれるみたいでビールとイカご飯、イカのつくり、惣菜で夕食。店の若者によると去年開店したばかりの道の駅でこれから頑張らねばと色々な話しをしてくれた。彼の家はイカ、サザエ、伊勢海老などを取り扱う水産一家。
道の駅が新しく出来たので町興しの担い手も兼ねて、いか船頭をオープン。朝5時から家の方の仕事をして9時に道の駅が開店。合間をみて町のゴミ回収？まともに自分の時間が持てないようです。
穏やかな笑顔で話す姿は弘法大師さんてこういう感じの人ではと思います。この町のリーダーになり引っ張って行く人でしょう。36歳独身。女の子との出会うチャンスが作れないとか。いつもニコニコしてて質素な女の子が良いと言ってました。お母さんと店を切り盛りしてて素敵な家族を想像できます。
これからお寺に寄ったとき、彼にお嫁さんが現れる様にお願いしますね。
