コペンハーゲンからringsted 72キロ
今日の72キロはきつかった。roskildeまでは順調に35キロの道のりを走っていて、途中IKEAを見つけて昼ご飯!roskildeにバイキング博物館が有りバイキングの船が見事に復元されていた。ringstedに方向を変えた途端向かい風。しかも登り坂の繰り返し。35キロを風と戦いながらヒーヒーいいながら夕方にringstedに到着。偶々YHを見つけ飛び込むと運良く一部屋一人で泊まれた。450クローネ。北欧に来てからこのクローネに悩まされている。バルトではユーロが何処でも使えて50ユーロあればビール大ジョッキと豪華な食事をしても3日間は持っていたのが北欧では50ユーロが午前中に両替したのに夕方に叉50ユーロ換えなければならない。食事もハンバーガーばかり!450クローネのYHが約8000円。朝食が付いているにしても高い!早く北欧から脱出したいよー。デンマークの自転車道路は完璧に整備されているけど、風と金に悩まされる国だと解った!
フェリーでストックホルムへ
朝、目が醒めると外は霧だった。再び目覚めるとなんと陸地が直ぐ手の届く位の距離を、この大きな巨大船がゆっくりと悠々とスゥエーデンは綺麗だろ、ゆっくり見ろよ。と言わんばかりに感動を与えてくれる。本当に綺麗だ。バルトも綺麗だったが叉一味違う空気の匂いだ。AM10時15分に予定通り到着!ストックホルム駅に向かう。正確に言うと37年前社会人を2年で止め、モスクワ経由の片道切符とユーレイルパス3カ月を手にヨーロッパ中を旅した事があった。その時のストックホルム駅の記憶は全く無く、夜11時9分の夜行電車まで駅で待つ事になりました。しかもこの旅初めての輪行袋を活用しての自転車の解体。と言っても前の車輪を外して上から袋をかぶせるだけ!素人の私にも簡単に出来ました。テレビで火野正平さんが軽々と持っていたけどサイドバック2つとテント類を持つとかなり大変!3時間前にホームに上がり寒いストックホルムを味わっていました。
タリン観光そしてフェリーでストックホルムへ
午後4時ストックホルム行きのフェリーに乗船するのに、ゆっくりとタリンの街を観光出来る。振り返ればバルト3国、地球の歩き方に書いてる観光地をまともに見たのはリーガの大聖堂だけです。ユダヤ人救出の杉原千畝さんの日本領事館にも行きたかったし、他にも見たい所はいっぱいあったけど、自転車旅行の限界を感じました。通り道に観光名所があれば寄れるけど、外れているともう無理。これも中年サイクリストの宿命なのかー。
ストックホルム行きのフェリーは10階立てのビルディングみたいにどデカい!54ユーロしか払って無いのに4人部屋のベッドルーム。
何だか得した気分です。4ユーロのスープと買い込んできたパンとビールでリッチに夕食です。
今回の走行距離。
リューベックーケール 90
小計 175
クライペダーリエパーヤ 109
リエパーヤーサルドウス 102
サルドウスーリーガ 129
リーガーツェースイス 106
ツェースイスーサラクグリヴァ 100
サラクグリヴァーパルヌ 92
パルヌームフ島 79
ムフ島ーヒーウマ島 50
ヒーウマ島ータリン手前 106
タリン 10
小計 883
合計 1058キロ
タリン到着!
タリンまで後10キロ。ホテルを出ると足取りが軽い!タリンまで坂を下るみたいにスイスイ進む。実際坂道が多く海に向かっているのを肌で感じました。フェリー乗り場に行きストックホルムの切符売り場でクライペダからキールの切符をキャンセルするつもりがここの港から45キロ離れた港だと言われた!ガーン!14000円もするのに。45キロ走るか諦めるか?インターネットでその港のストックホルム行きを調べるとストックホルムからかなり離れた港に着くのと自転車は載せれない事が書いてあった。船会社によって色々有る事が解った!タリンから出る船会社はバルティッククイーンと言って、なんとストックホルムまで自転車込みで54ユーロで乗れる事が解った!半分の値段で行ける!インターネットで申し込むより現地で直接買っても安い事が解った。今日は久ぶりにちょっとだけ高いスパ付きのホテルを選んで温泉に入れると楽しみにしていたらプールでほんのり暖かい浴槽が有るだけで、裸では入れず水着で入らなくてはならない。考えた末、自転車用のズボンを履いて洗濯がてら浴槽に浸かり旅の疲れを癒やしました。
ヒーウマ島からフェリーRohukulaへそしていよいよタリンの近くまで!
夜中にテントから出ると、雲の間から大きな星とお月様を見た。この国にも夜があったんだとバルトへ来て初めての闇夜を体験した。
今は毎日が明るくて気温も5月位の過ごしやすい季節を旅しているが、冬は一日中暗く寒さも厳しいのが、人々がマキを山のように積み上げて冬の準備をしている姿を見ると想像出来る。タリンからストックホルムへ行く事を決めた時、次は冬のバルトを見てみたいと考え、たぶん自転車では無理だと思うのでバスか車かなどと妄想の中を眠りについた。
森の中を走っているとタイヤが地面と擦れ合う音が聞こえ、鳥が羽ばたく音、風の音、色んな音が静けさの中を楽しませてくれる。
今日でバルトを走るのが最後と思うと残り105キロが愛しく思うのだが現実は遠い道のりでした。